みさっちゃんの仕事   

2013年 10月 11日

皆さんおはようございます。
久しぶりの投稿です(^。^)

「陶工のつぶやき」7回目
今日ご紹介するのは赤絵の井手美里さんです。通称「みさっちゃん」
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井手美里さんは入社から9年間、下絵付けの濃み手さんでした。その後赤絵場に移り、赤絵の濃みを担当し今5年目になられます。濃みという点では一緒ですが、作業性は全然違います。

下絵付けの、もろい素焼きに絵付けをする作業と違い、本焼きをしているため扱いやすくはありますが、脂分を大変嫌います。もし、脂分が付いていると絵具を弾き、濃みがムラになってしまうんです。窯の職人も窯上げ時には気を使いますが、赤絵の職人さんはゴムの指サック等を付け、直接手脂が付かないようにしないといけません。
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上絵付けの絵具は透光性があるガラス質の有田和絵具で、色は約40種類以上もあります。色によって絵具の質が違うため、特徴を把握しておかないといけません。また色の濃ゆさは、色付けした箇所の層の厚さで調整し、均等に絵の具がのっているかを見極めながら進めていきます。
その後焼成で、本焼きより低い約800度前後の温度で焼いて、和絵具を釉の上にしっかり定着し発色させます。
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みさっちゃんからのコメント
「毎朝窯上がりがあるため、仕上がりを見るのはプレッシャーですが、私が一端を担った商品を使って下さる方がいると思うとうれしくなります。
使うときに気分が上がるような、力強さの中に気品のある絵付けをしたいです。」

何とも頼もしいお言葉です(*^_^*)
今日もまた、お化粧が終わった器たちは窯の中へ積まれていきます。
明日の窯上がりが楽しみですね「みさっちゃん」(^。^)

by gen-emon | 2013-10-11 10:35 | 陶工のつぶやき

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