ろくろ職人   

2013年 05月 23日

今日は"陶工のつぶやき" 第3弾!

「ろくろの職人さん」を紹介しま~す(^-^)
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秀さんは実はブログのプロフィール画像「水鉢」を製作された方でもあるんですよ。

今、成形しているのは”染付粟に鶉絵”のお皿です。
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ろくろ成形では素地の収縮を計算して、焼きあがりサイズより約17~18%大きく成形します。
出来上がり品と比べてみるとこんなに大きさがちがいますね(゜o゜)

ろくろ師手が命です。
手を怪我するのはもってのほか、絆創膏を貼っているだけでも成形するのに影響を及ぼし、仕事が出来なくなります。厳しい世界です(>_<)
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秀さんいわく
「ろくろで成形する器の中で皿の成形が一番むずかしいです。生地が乾燥する時や本焼きの時に収縮することを計算して造ります。皿の縁や中心部分は、焼成するときの高温でへたってしまいます。焼きあがってちょうど良い形状になるように角度を調節しながら造らないといけません。」

「現在、ロクロ成形は私を含め3人です。入窯当時はベテランのろくろ師の先輩方が5人おられ、その方達の仕事を直に見ることができ、今ではそれが私の財産となっています。昔は先輩の仕事・技をそのまま真似してもうまくいかず何度も挫折感を覚え、その技術を自分流に習得していく事に苦労しました。
今後も向上心を忘れず、大物(花瓶)・食器類・型打ち細工など、すべてにおいて更に上のレベルを目指したいと思っています。」

昔から「技(仕事)は教わるものじゃなく盗むもの」といわれるように見て技を覚えていたんですね。(°д°)

源右衛門窯のオフィシャルサイトでは、"成形(ろくろ)"をムービーで紹介していますのでご覧下さい。

by gen-emon | 2013-05-23 14:29 | 陶工のつぶやき

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