カテゴリ:窯の色々( 8 )   

恒例の餅つき   

2014年 12月 27日

皆さん こんにちは
今日は仕事納めで朝から大掃除です。
各職場、職人たちの専門の道具も綺麗に片づけられ、一時お休みです。

また毎年恒例の『餅つき』も今年最後の大仕事。
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全部で約45kgのもち米が用意してあり、餅をつくのもかなりの体力を使います。社長も職人に混じって大活躍!

今年は、外国からのお客様も見えられ、親子で餅つきを体験されました。
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職人からのリズムの掛け声は「ワン、ツー、スリー!!」
とても上手につかれていました。

つかれたお餅は女性のもとへ。普段は筆を持っていますが、さすが職人!餅もみるみる丸く形作られています。
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そして、最後はにつきます楽しみは「湯とり餅」!
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つきたては格別のお味で、皆さん美味しそうに頬張っていました。

今年最後は綺麗に片づけられた細工場に集まって、社長からの挨拶で締めくくり。
各職場の方々、今年も一年お疲れさまでした(^-^)

そして源右衛門窯スタッフブログ『源器』も、今年最後の投稿となります。
本年も変わらずご愛顧いただき、 誠にありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。


※展示所のみ30日まで営業いたしております。
  誠に勝手ながら12月31日・1月1日の2日間は休業させていただきます。
  また、1月2日は『初売り』となっております。
  お時間がございましたら是非、お得な初売りにお越しください。

by gen-emon | 2014-12-27 16:22 | 窯の色々

源右衛門窯のみなもと   

2014年 03月 01日

皆さん おはようございます。
早いもので今日から3月ですね。最近は随分と暖かくなってきて、梅の花があちらこちらで咲いているのをよく目にします。

今日は源右衛門窯の根源でもあります「呉須」についてのお話しです。
源右衛門窯の特徴と言えば、真っ先に鮮やかなブルーの色が挙げられます。
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下絵付けの絵具である「呉須」は、1人の絵描き職人が管理をし作り上げています。

※呉須(ゴス)とは
酸化コバルトを主原料とした絵具です。
本窯で還元焼成で焼くことにより化学反応がおき、元々のコバルトの色が出てきます。

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源右衛門窯の呉須には何種類かの鉱物を使用します。その鉱物名は分かりますが、分量は「一子相伝」で職人でも知りません。配合時は社長が付き添い分量の確認をしています。

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何回かの工程が終わり、ある程度まで粒が細かくなったら、仕上げは銀台という機械で粒子が〜ミクロンの大きさになるまで約2,3週間の間、一晩中動かし続け磨り上げていきます。

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当社の呉須の特徴としては、あえて数種類の天然原料をもちいることで、古色のある渋い発色を引き出していることです。

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絵具は出来上がった【黒呉須】をベースに、加える鉄分の量で【赤呉須、唐花呉須】の3種類を絵柄に合わせて使い分けています。鉄を入れることで渋みのある色合いになります。

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そして毎回、最後は必ず濃みの絵付けをして窯で焼き、色調の試験をしてから取り出しています。調合から約1ヶ月の期間を要してようやく完成となります。

こうして、源右衛門窯の命とも言える呉須はでき、守り続けられているんです。

by gen-emon | 2014-03-01 10:00 | 窯の色々

墨弾き技法   

2014年 01月 16日

皆さん こんにちは。
朝はかなり冷え込みますが、新年から良いお天気が続いて気持ちがいいですね(^-^)
今日は、nendo社との協作でも使っている「墨弾き」という製作技法を動画でご紹介したいと思います。



墨弾きとは、墨を用いて白抜きの文様を描く技法です。
製作工程は、素焼き生地に墨で文様を描き、その上から濃みで着色をすると、墨は膠(にかわ)質を含むため吸水性がなく呉須を弾きます。その後もう一度、素焼き窯で墨を焼き飛ばすと、白で描いたような器が出来上がるわけです。今でいうマスキングをするわけですね。

墨弾きの技法は江戸時代から存在し、鍋島藩窯の製品に多く見られました。

nendo社とのコラボは、昔の技法と新しいデザインとの融合で出来た器なのでした(*^_^*)

by gen-emon | 2014-01-16 15:11 | 窯の色々

『源コレクション』-ブルーミング中西-   

2013年 11月 06日

皆さんこんにちは
先週、『源コレクション』の誕生についてお話ししましたが、今日はその『源コレクション』の中の一社、『ブルーミング中西』さんをご紹介します。

ブルーミング中西さんの創業は明治12年(1879年)で、西欧で生まれたハンカチーフが日本に上陸した頃の年です。最初に手掛けたのもハンカチで、「日本のハンカチーフの歴史」といえます。以来110余年の間、多くの皆さまに1枚の布地を通して"心のゆとりと夢"をお届けしている企業です。

当時、源右衛門窯とのコラボレートでは、それまで洋柄の多かったハンカチに、新鮮な源右衛門文様の和柄が登場し、その斬新さが皆さまに受け入れられ新聞にまで紹介されたほどでした。
これらは、一番最初に出来た源右衛門窯のハンカチで、弊社の冊子に掲載した画像です。
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焼きものの伝統文様が柔らかい布地へと姿を変え、磁器とはまた違った暖かな温もりを与えてくれます。
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現在の商品アイテムは主に【ハンカチ・クロス・マット・バック等】で、次々に新しい表現の新商品が登場します。ファッションと同じで、その時の流行りに合わせて作られているため、入れ変えのサイクルが早いのです。
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最近では、季節・期間限定の商品などレアなものも登場しています。
また定番品では、新商品のバックも入荷しました。
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今、展示所内ではブルーミングさんの布製品を使ったテーブルコーディネートを提案しています。
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お近くの方は是非、ご覧ください。

by gen-emon | 2013-11-06 13:17 | 窯の色々

『源コレクション』 -gen collection-   

2013年 11月 02日

皆さんこんにちは
11月に入り、朝晩感じる肌寒さに、一段と秋の訪れを感じます(^-^)
今日はテーブルコーディネートにもよく使用する布製品類、 『源コレクション』というブランドのお話をします。

●歴史はさかのぼること昭和30年代
若くして窯を引き継いだ六代目源右衛門は、それまで作っていた「料理店・旅館向けの器」から、胸にあたためてきた「くらしの器(家庭用の器)」への挑戦と開発をはじめます。
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その後、昭和40年代に入りヨーロッパを歴訪。その時、江戸中期に輸出されていた古伊万里との出会いに驚愕した先代は復興に取り組みはじめ、それが『古伊万里のこころ』を継承する源右衛門窯の原点となります。
「古伊万里の美」は世界の展示会でも評価され、様々な分野を超えた著名氏との交流を深めます。
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そして、やきものから食文化、生活文化へと視野を広げる中で、磁製時計を皮切りにドアノブ・鏡など器以外のやきものを開発。

その後、先代の提唱する『古伊万里のこころ』に深く賛同する染織・貴金属など各分野をリードする企業が集結し、昭和54年(1979年)ついに求美のブランド『源コレクション』は誕生します。
その時に、先代が描いた『源』という文字でロゴも製作しました。
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先代源右衛門が求めた「古伊万里の美」と、各企業の伝統技術が結晶した「源コレクション」は、大きな反響を得ました。個性豊かな文様表現、あふれるばかりの造形力。リズム感のある色彩感覚でやきものと文様美が、装身具や服飾の品々となって、はじめて人々の目にふれた瞬間でした。
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『源コレクション』は1979年のブランド発足以来、テーブルウェア、ファッションアイテム、ホームファッション、フレグランス、ステッキなど、多彩な商品をお届けしています。
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歴史は長くて深く、その歩みの中で出会った方々とのお力により『源コレクション』は誕生出来たんですね(#^.^#)

次回は各企業別に『源コレクション』の商品をご紹介します。お楽しみに~

by gen-emon | 2013-11-02 15:31 | 窯の色々

素焼きのはなし   

2013年 09月 09日

今日は素焼きをご紹介します!

成形された生素地(なまきじ)は染付で絵付けを行う前に約900℃の温度で軽く焼成します。これを素焼きといいます。向かって左側が素焼き素地で右が生素地です。色の違いがわかりますか?
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源右衛門窯では多くの種類の器を作っています。お客様からご注文があれば、まず最初にこの場所で素焼き素地の在庫の有無を確認します。
在庫がないと出来上がりまでにお時間がかかるんです(^^;)
なので、なるべくお客様に早くお渡しできるよう素焼き素地は種類・数を取りそろえております!
もちろん売れ筋を中心に
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素焼きをしたといっても低温で焼いていますので、もろく、少しの衝撃で割れたり欠けたりと、なかなか管理が大変なのです・・・
そして、焼き物に詳しい方はご存じでしょうが、本焼きすると焼き物は収縮するだけでなく窯の熱で形も微妙に変わってしまいます。
なのでなんとそれを見越して素地は形作られているんですΣ(Д゚;/)/
すごいですね~(*´Д`*)


実は、初期の有田焼は素焼きせずに、生素地に絵付けをしていました。
もともと磁器は中国景徳鎮の技術が元になっていて、景徳鎮では土の特性から素焼きをせずに絵付けや施釉ができます。有田の土は粘性が少ないので、生地のままだと作業中にもろくて取り扱いが大変なので”素焼き”がうみだされたといわれています。

また、素焼きをすると吸水性が高くなり、呉須が染み込みやすく、釉薬もかけやすくなります。
源右衛門窯独特の濃足(だみあし)や微妙なグラデーションで表現するぼかし濃も、素焼きあってこその技法なのです。

思わぬきっかけで、一つ一つ技法がうまれて、伝えられてきたんですね。

by gen-emon | 2013-09-09 08:50 | 窯の色々

JR九州 プレス発表会!   

2013年 08月 10日

皆さん、こんにちは
今日は、昨日 博多駅内の特設会場で行われた、JR九州が10月15日から運行を開始する旅客列車『ななつ星 in 九州』のプレス発表会の様子をご紹介します。
『ななつ星』についてはその豪華さで運行前から話題になっていますが、その内装に有田焼があしらわれることになりました。

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デザイナー・イラストレーターである"水戸岡鋭治"さんは、様々なジャンルのデザインで活躍されている方です。なかでも九州を走るJRの鉄道車両のデザインは、多くの賞を受賞されています。

今回、JR九州の依頼で九州各地を巡る『ななつ星』のデザインを手掛けられました。その列車の内装に九州伝統工芸品を使いたいということで有田焼に白羽の矢が立ったそうです。
指名をいただいたのは柿右衛門窯さん、今右衛門窯さん、それと源右衛門窯。それぞれに洗面鉢や照明器具、花入れなどを制作しました。
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源右衛門窯で制作したのは染付の濃(だみ)が特徴の『染付梅地紋』洗面鉢などです。
会場では3窯で焼きあげたさまざまな作品がお披露目されました。

何台ものテレビカメラが廻りフラッシュが焚かれるなか、報道陣からはいろんな質問が飛び交っていました。
社長も制作にあたっての思いや、『ななつ星』にかける期待などを水戸岡さんの隣で緊張しながらコメントしていました。
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これらの作品がどんな風に『ななつ星』を演出するのか完成が待ち遠しいです。
いつか列車に乗って旅をしてみたいですね(#^.^#)

by gen-emon | 2013-08-10 18:07 | 窯の色々

梅文庫    

2013年 06月 13日

おはようございます。
今日は源右衛門窯お庭の奥に佇む『梅文庫』という建物をご紹介します。
陶器市や秋陶祭でご存知の方もいらしゃると思いますが・・・。

『梅文庫』昭和60年1月完成!
蔵書があふれ困っていた先代(6代目源右衛門)が蔵書を収める部屋が欲しい!
と建てられたそうです。
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気のあった方との語らいを好まれた先代は囲炉裏をつくり、キッチンはその当時キッチンメーカーとコラボで作っていたシステムキッチン
ショールームも兼ねていたそうです。
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ちなみに『梅文庫』の名前のとうり、建物の周りには梅の木がたくさん植えてあり、内外の装飾は源右衛門窯を代表する柄の「梅地紋」で統一されてるんですよ(^-^)
圧巻なのは外に置かれた灯篭!
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もちろん手づくりのろくろ成形なのですが、あまりに大きいので5パーツに分割して作られています。
ここまで大きいと歪みが出やすく1回では出来にくいので予備を作るのですが、・・・なぜか1点しか造られていなかったそうです。(゜Д゜)じぇじぇじぇ!
1発勝負、祈るような気持ちで窯入れしたところ見事に出来上がったのがこちらの灯篭なのです。

『梅文庫』の中は普段は見れませんが、陶器市などのイベントの際はお休み処になります。
落ち着いた空間でゆったりとした時間を感じられる場所です。

by gen-emon | 2013-06-13 08:47 | 窯の色々