素焼きのはなし   

2013年 09月 09日

今日は素焼きをご紹介します!

成形された生素地(なまきじ)は染付で絵付けを行う前に約900℃の温度で軽く焼成します。これを素焼きといいます。向かって左側が素焼き素地で右が生素地です。色の違いがわかりますか?
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源右衛門窯では多くの種類の器を作っています。お客様からご注文があれば、まず最初にこの場所で素焼き素地の在庫の有無を確認します。
在庫がないと出来上がりまでにお時間がかかるんです(^^;)
なので、なるべくお客様に早くお渡しできるよう素焼き素地は種類・数を取りそろえております!
もちろん売れ筋を中心に
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素焼きをしたといっても低温で焼いていますので、もろく、少しの衝撃で割れたり欠けたりと、なかなか管理が大変なのです・・・
そして、焼き物に詳しい方はご存じでしょうが、本焼きすると焼き物は収縮するだけでなく窯の熱で形も微妙に変わってしまいます。
なのでなんとそれを見越して素地は形作られているんですΣ(Д゚;/)/
すごいですね~(*´Д`*)


実は、初期の有田焼は素焼きせずに、生素地に絵付けをしていました。
もともと磁器は中国景徳鎮の技術が元になっていて、景徳鎮では土の特性から素焼きをせずに絵付けや施釉ができます。有田の土は粘性が少ないので、生地のままだと作業中にもろくて取り扱いが大変なので”素焼き”がうみだされたといわれています。

また、素焼きをすると吸水性が高くなり、呉須が染み込みやすく、釉薬もかけやすくなります。
源右衛門窯独特の濃足(だみあし)や微妙なグラデーションで表現するぼかし濃も、素焼きあってこその技法なのです。

思わぬきっかけで、一つ一つ技法がうまれて、伝えられてきたんですね。

by gen-emon | 2013-09-09 08:50 | 窯の色々

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